離乳食が始まり、初めての食材を使う際「もしアレルギーが出たらどうしよう」と心配になるママさんは多いのではないでしょうか。食物アレルギーの中でも特に卵は子供の発症率の高い食物アレルギーです。
アレルギーと聞くと怖くて与えるのを躊躇してしまう人もいるようですが、卵に含まれるたんぱく質は体の血液や筋肉を作る大切な栄養素でもあります。
では離乳食で卵を取り入れる際にはどういった点に気を付ければよいのかご紹介します。
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卵アレルギーとその症状について
まず卵アレルギーというのは食物アレルギーの一種です。卵を摂取することで、じんましんや皮膚の赤み、目の腫れ、せきや嘔吐など人によって様々な症状が出ます。
重度の場合、意識障害など生命にかかわるアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。そもそも乳幼児期にアレルギーが出やすい原因としては、消化能力が弱く食物アレルギーを起こす抗体(IgE抗体)を作りやすく、食物アレルギーを防ぐ分泌(IgA抗体)が少ないということが関係あるようです。
その為、成長により消化機能の発達が進めば改善される傾向もあるようですが乳幼児期の食材の取り方、選び方には十分注意が必要です。
離乳食で卵を与える時期
卵を与えるのは離乳食中期(7~8か月)が目安です。
消化が未発達で特にアレルギーの心配のある初期(5~6か月)には与えません。
初期では10倍粥1さじからスタートし、お粥に慣れたら次は野菜、と消化の良いものを与え、母乳ミルク以外の味や食感に慣れさせていきますが、中期では1日2回食のリズムを付け、いろいろな食材にチャレンジしていきます。
2回食にも慣れてきた頃がおすすめです。
与える量
つぶしたかたゆで卵黄を1さじから始めましょう。卵黄を湯冷ましでのばすか、お粥に少し加えて食べさせます。卵は必ずかたゆでし、半熟部分が残らないようにします。
お鍋に卵が被る程度の水を入れ、沸騰してから10分経過すればかたゆでになります。使う部分は卵黄のみです。卵のアレルギー物質の大半は白身の中に含まれます。
中期では卵黄1個を目安に、白身は後期(9か月~)頃にゆでたり焼いたものを少しずつ加えながら様子を見ます。
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食べさせるタイミングと注意点
必ず平日の午前中(2回食のうちの1回目の食事)に与えましょう。食物アレルギーの多くは発症すると数分後から半日以内に症状が出ます。
万が一アレルギーが出たときにもすぐに対応できるように、病院の開いている平日に、そして食べて少し時間が経ってから症状が出ても安心なように、午前中に試してください。
たまに遅延型といって、食べた翌日以降に発症するタイプもありますので、離乳食が始まった際には、ノートに食べた食材や時間を記入しておくことをおすすめします。
アレルギーと遺伝
アレルギーは環境要因によるという研究もあるようですが、親がアレルギーを持っている子供の場合、両親がアレルギーを持っていない子供よりもアレルギーを起こしやすい体質であるようです。
もしパパさんママさん、おじいちゃんおばあちゃんにアレルギーがある場合には少し注意しておく方がよいかもしれません。
しかし親にアレルギーがあるからと言って必ず遺伝するというわけではありませんので、必要以上に心配し過ぎて離乳食の摂取を極端に遅らせるなど、の過剰な対応は子供の成長の妨げにもなります。
適切な準備を心がければ、過度に心配し過ぎる必要はないです。
まとめ
食物アレルギーを引き起こす原因にもなる卵の与え方には気を付ける点がいくつかありました。
しかし卵は体に欠かせない大切な栄養素を含んだ優秀食材ですので、過剰に心配して勝手に除去せず、注意しながら適切な時期に取り入れることが大切です。
離乳食は子供が成長していくうえで、大切な栄養を取り入れ体を作り、食べる楽しみを学んでいくものです。
離乳食を通し、子供がより安全に過ごしていくために、親として気を付ける点をきちんと確認し、食事前後の経過観察をしっかりと心がければ、親子ともに安心して離乳食を進めていくことができますので怖がらず時期が来たら試してくださいね。
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