〇マタニティマーク(妊婦バッジ)が出来たきっかけ
村松純子さんという1人の女性によって出来上がりました。
村松さんの友人から「妊娠中電車の中で気分が悪くなったのに、二日酔いと間違われたり、立っているのが辛いけど、席を替わってもらえない時が度々ある。」という話を聞いたそうです。
そんな時に、自身も電車の中で具合が悪くなり、立っていられなくなるという経験をしました。この時の経験から、妊娠初期は胎児にとっても大切な時期であり、赤ちゃんの健やかな成長のためにはできるだけ母体を守ることが大切だ。
しかし、妊娠初期はお腹も目立たなく周りにはなかなか気づいてもらえない。そんな妊婦さんに代わって、身体の状態を表してくれるシンボルマークを作ろう。という思いが生まれ、マタニティマーク(妊婦バッジ)が作られるきっかけになりました。
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現在使用されている妊婦バッジの示す意味
電車やバスなどの公共交通機関を利用するときに身につけて、周りの人に妊婦であることを分かってもらうようにするための物です。
また、そのような公共交通機関の利用時や外出中など、倒れた時に救急隊や周りの人が処置する場合妊婦と分かるようにするのが目的になっています。
マタニティマークを受け取れる場所
・各市町村の役所
妊娠が分かってすぐには受け取ることができません。
私の場合、妊娠が確定して心拍などが確認できて、妊娠10週頃に産院の先生から、役所に行って妊娠届を出してきてください。と言われ、役所に行くと、母子手帳とマタニティマークのキーホルダーなど、その他いろいろと受け取りました。
役所のほかにも受け取ることができる場所があります。
・各鉄道会社の窓口
通勤にマタニティマークを使用する人も多いため、各鉄道会社では平成18年8月1日よりマタニティマークの配布を始めました。
首都圏では、無人駅を除くほとんどの駅窓口にて受け取ることが可能で、妊婦さん本人以外にも、その家族でしたら受け取ることができます。
・雑誌
各マタニティ雑誌では、デザイン性のあるマタニティマークが付録としてついていることが多くあります。役所や鉄道会社で受け取るものよりも、可愛らしいデザインの物やブランドとコラボしたものなど、様々な種類の物があります。
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わたしの体験
ここからは、私の体験談です。
私はなかなか子供が出来なかったので、自分自身が身につけるというよりも、街中でマタニティマークを見かける側でした。しかし、電車に乗るとなかなかマタニティマークを身につけている人に出会わず、たまに見かけたとしても臨月近い人でした。
その現象を不思議に思っていましたが、自分自身が妊娠していろいろと情報を得るうちに、その謎が解けていきました。マタニティマークつけていたせいで、足をかけられたり押されたりなどの危ない目にあった人や、暴言を吐かれたりしたことがある人がかなりの人数いることを知りました。
また、産院の中には上記のような危険な目に合わないようにするために、マタニティマークをつけないことを進めている所もあるようです。
私は当時、電車通勤でしたが、マタニティマークのそのような現状を知って、電車の中では人目につかないようにカバンの中にしまっておこうと決めました。
なぜなら、せっかくできた子供に何かあってからでは遅すぎるので、多少の事は私が我慢すればいいと思ったからです。
しかし、妊娠初期のお腹が目立つ前は、つわりの時期と重なることもあり、一番体がつらい時期です。通勤途中の電車内では、具合が悪くなることもあり、その辛さは、会社に行けずにお休みをもらうほどでしたが、それでもマタニティマークはカバンにしまっていました。
それはある新聞記事を読んだのがきっかけです。
そこには
『世の中にはいろんな人がいて、直接妊婦に嫌がらせをしてくる人もいるけれど、中には、不妊で悩んでいる人が、マタニティマークを付けて幸せそうにしている人を見ると、どうしようもなくやるせない気持ちになる事がある』
という記事でした。私もなかなか子供ができず悩んでいた一人なので、その人の気持ちも理解できましたし、実際に、自分自身も同じように思う時もありました。だから、あえて電車ではカバンにしまっていました。
それから妊娠週数が経ち、お腹も目立ち始めてきたときにようやくマタニティマークを身につけ始めました。それは、外見だけで周りの人が妊婦だと分かってくれるので、変な嫌がらせや言いがかりもないだろうと思ったからです。
私自身、妊娠中実際にマタニティマークを付けていて、席を譲ってもらったことは1度もありませんでした。むしろ、産後子供がまだ小さい時に抱っこで電車に乗っていたら、いろんな方から声をかけて頂いて、快く席を譲ってもらって感動したくらいです
まとめ
最後に、マタニティマークの意味をはき違えて利用している人、マタニティマークの意味をきちんと理解していない人が一人でも少なくなり、マタニティマークが、もっと浸透して、マイナスな物ではなく、みんなで妊婦さんとおなかの赤ちゃんを守ろうという、思いやりの優しい気持ちになっていくことを願っています。
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