妊娠は、昔から「十月十日」といいますが、期間としては約10か月に及びます。でもどこから数えて10か月なのでしょうか?馴染のない妊娠周期は、数え方を理解していない人や誤解をしている人も多いのではないでしょうか!?
そこで今回は、妊娠周期の計算の仕方をご紹介します。
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妊娠とは?
基本的なことですが、妊娠とは排卵したママの卵子とパパの精子が合体することから始まります。合体すると受精卵となり、受精卵は細胞分裂を繰り返し、無事に子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。
排卵日3~4日前から、排卵後1~2日の間は妊娠しやすい時期といわれていますがひと月に1回の排卵で、卵管にたどり着く精子はごくわずか、そして限られた時間とタイミングの中で出会うこと(妊娠)は実はとても奇跡的なことなのです。
排卵日とは?
ひと月に1回、成熟した卵子が卵巣から飛び出すことを排卵といい、その飛び出した日のことを排卵日と言います。排卵して次の月経までは、ほぼ一定で14日前後という特徴があります。
排卵日の症状として自分で自覚しやすいものには排卵前後のおりものの変化があります。少し粘り気のあるおりものが増えてきますので、いつもより白っぽく伸びるおりものが増えてくると排卵日が近いなと感じることができます。
また排卵痛と言って子宮辺りに痛みを感じることもありますが、個人差があり、全く感じない人と症状がひどい人がいます。他には排卵日に少量の出血を伴うこともあるようですが、これらの体の変化だけで排卵日を特定することは難しいです。
自分で排卵日を知るためには、基礎体温をつけるか市販の排卵日チェッカーで唾液から調べる方法、検査薬に尿をかけて検査する方法もあるようです。
基礎体温だけで排卵日を特定することはできませんが体温が低温期から高温期に上がる直前が排卵日である可能性が高いといえます。
また基礎体温をつけることで妊娠しやすい時期の予測ができるだけでなく、自分の体のリズムがわかり、体調の良い時期、悪い時期を知り体の調子を整えながら生活することがます。
また旅行の予定を立てる時などにも便利です。
妊娠周期の数え方
妊娠成立期
妊娠の成立期といわれる時期とはちょっとややこしいかもしれませんが最終月経の始まった日が妊娠0週0日です。
約2週間後が排卵日となり、ここで精子と卵子が受精すると7~10日で子宮内膜に着床します(=妊娠が成立します)。この時、妊娠週数は3週となります。
※受精が妊娠1週の終わりから2週のはじめ→受精卵になるのが2週頃→着床3週頃ということです。
次の月経開始予定日が妊娠4週ですので、「生理が1週間遅れてる」と思う頃には妊娠5週くらいになります。
妊娠は何週まで?
最終月経開始日が妊娠0週0日
出産予定日が妊娠40週0日(満280日) です。
妊娠37週0日~41週6日を正期産と呼び、もういつ産まれても大丈夫な時期となります。42週を過ぎると過期産と呼び、出産予定日を2週間過ぎてもお産が始まらない状態で、胎盤の機能が落ちたり、羊水の量が減るなどトラブルが出てくるケースがあります。
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妊娠10か月間の特徴について
妊娠2か月(4~7週)
そろそろ妊娠に気づく時期です。体の変化を感じ、つわりの症状が出る人もいます。妊娠5週頃に赤ちゃんの袋(胎嚢)が見え、6週を過ぎると胎嚢の中に赤ちゃんの姿が見えてきます(胎芽)。6週頃から赤ちゃんの心拍が確認できるようになり妊娠確定となります。
妊娠3か月(8~11週)
つわりのピークの時期です。(赤ちゃんは)胎芽から、人の赤ちゃんである胎児と呼ばれるようになります。
妊娠4か月(12~15週)
つわりも治まってくる時期です。ママのおなかも膨らみはじめ、15週頃には胎盤が完成します。赤ちゃんの器官の形成が終わり、機能が発達していきます。
妊娠5か月(16~19週)
いよいよ安定期に入ります。おなかの膨らみもふっくらして少しずつ目立っていきます。妊娠線のケアにも気を付けましょう。
赤ちゃんの体にも筋肉や皮下脂肪がついてきます。
妊娠6か月(20~23週)
多くの人が赤ちゃんの胎動を感じるようになります。重くなった体を支えるためこむら返りが起こりやすくなります。赤ちゃんは顔立ちも整ってくるためエコー写真では表情がわかりやすくなります。
妊娠7か月(24~27週)
子宮底がおへその上に達し、一段と大きくなります。ホルモンの影響もあり、腰痛が起こりやすくなるので気を付けましょう。赤ちゃんは羊水の中をぐるぐる動き回っています。
この時期逆子になっても元に戻る確率は高いです。性別の確認ができることもあります。
妊娠8か月(28~31週)
妊娠後期に入ります。さらにおなかは大きく重くなり、むくみや静脈瘤ができやすくなります。おなかの張りも出やすくなるので
動いたり出かけた後は注意が必要です。
張った時には安静にして休んで下さい。赤ちゃんの心臓や肺などの内臓器官も充実し、聴覚はほぼ完成です。
妊娠9か月(32~35週)
大きくなった子宮で胃や膀胱が圧迫され、胃もたれや頻尿などの症状が出てきます。また肺や心臓も圧迫されるため、呼吸が苦しくなったり体のいろんな部分に負担が増してきます。
赤ちゃんの外見はほぼ新生児の状態になります。子宮のスペースも狭くなり、位置もほぼ決まってきます。
妊娠10か月(36~39週)
ついに臨月に入ります。出産が近づくと赤ちゃんも骨盤の中に下がるので、少し胃や胸が楽になります。赤ちゃんの体も丸みを帯び、ママに会えるのを今か今かとじっと待っています。
まとめ
妊娠周期は、出産する上で、その周期に応じた体の変化や赤ちゃんの状況を把握する大切な指標になります。いつからカウントするのか難しいと感じる人も多いですが、きちんと理解してママになる準備を始めることが大切です。
自分の月経と排卵の時期なども日ごろからチェックする習慣をつけておけば安心ですね。
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