妊娠をすると体にいろんな変化や不調が出てきます。
体温が高く熱っぽくなったり、胃がむかむかしたり、お腹の調子が悪くなったり・・・。
お腹は人によっては下痢になったり便秘になったり、またそれを繰り返したり、ということもあります。
妊娠中の下痢はママや赤ちゃんにどのような影響をもたらすのでしょうか?
今回は妊娠中期における下痢について、その原因と対処法をご紹介します。
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妊娠中期の下痢についてその原因と対処法
妊娠による体の変化
妊娠して出産するまでの間には様々な変化が起こります。
それには大きく関わるのは「ホルモン分泌の増加」「子宮の増大」「血液量の増加」です。
下痢など腸の不調に関係するのも「ホルモン分泌の増加」によるものです。
女性ホルモンの増加は、乳腺の発育を促したり、子宮の筋肉を緩ませたりして、おなかの赤ちゃんを産み育てるために体の環境を整えます。
しかし、子宮だけではなく、胃や腸などの平滑筋も緩くなり、腸の水分バランスが不安定になることで便秘や下痢など胃腸の不調を引き起こしてしまいます。
またホルモンバランスの変化によって自律神経が乱れることも影響しています。
妊娠中の下痢
妊娠中に下痢になったからと言ってすぐに不安になる必要はありませんが、場合によって少しでも不安があれば早めに医師の診察を受けてください。
そして、自己判断で市販の薬を使わないよう気を付けてください。
妊娠中は全ての薬を使えないわけではありませんが、産院で症状に応じた薬を処方してもらいましょう。
妊娠中期のママの体
妊娠中期とは妊娠4か月~7か月(妊娠16週~27か月)です。
妊娠5か月になると安定期とよばれ、胎盤が完成し妊娠そのものが安定する時期に入ります。
おなかの膨らみも少し目立ってくる時期になり、体全体に皮下脂肪がついて丸みを帯びてくるので妊娠線ケアにもそろそろ注意が必要になってくるのが妊娠中期です。
妊娠中期の赤ちゃん
まず妊娠5か月頃になると、赤ちゃんの骨は柔らかい軟骨ですが丈夫になり筋肉もついてきます。
体の動きが少しずつ大きくなるのでそれが胎動として感じられることも。
そして妊娠6か月頃には、骨や筋肉が成長して動きも大ぶりになり、7か月頃になると脳が発達して体の制御機能が高まるため、体の向きを変えて動き回るようになります。
妊婦の下痢の原因
一番最初にお伝えしたように黄体ホルモン(プロゲステロン)と自律神経の乱れの影響があります。
また妊娠中は免疫力も低下するため、食中毒にも注意が必要です。
賞味期限を確認したり、十分に火を通したり、今までの生活以上に気を付けてください。
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妊娠中期の下痢についての注意点
軽い下痢なら過剰に心配する必要はありませんが腹痛がひどい場合や、激しい下痢が続く場合は注意してください。
子宮が収縮して子宮口が開きやすくなる可能性がありますので早産の傾向がないか診断を受けてみてください。
対処法は
①食事面では
・十分に加熱する
・賞味期限を確認する
・新鮮な食材を使う
・暴飲暴食をしない
・油っぽいものを取らず消化良いものを食べる
②生活面では
・体を冷やさない
外出時や職場でもカーディガンなどの羽織りものを用意しておく。
首、手首、足首を温める。靴下や自宅ならレッグウォーマーなども活用する。
シャワーだけでなく湯船につかり体を温める。
・精神的なストレスを溜めない
考えすぎない。
十分な休息をとってゆったり過ごす。
音楽を聞いたりお散歩をしたり気分転換する。
妊娠中期以降ならマタニティヨガやマタニティスイミングなどの運動にも体調に応じて参加する。
などの対策を取ってみてください。
しかしご紹介したように妊娠中の下痢は、ホルモンバランスの影響が大きいため、食生活等に気を付けても改善しない場合があります。
このような要因にも気を付けながら、妊娠中の下痢に関してはあまり神経質になりすぎなくても大丈夫ですよ。
下痢の時におすすめの食事
妊娠中期であればつわりもほぼ治まってきている人が多いでしょう。
つわりによって食事が食べれなかった人も、食事が食べられるようになり食欲が増しているかもしれません。
食欲がある時でも下痢の時はおなかにやさしく温かく消化の良いもの、そして食べる量も消化に負担のかからない軽めにするよう心掛けてください。
消化の良いものといえば
・お粥やうどん
・野菜スープ
・バナナやリンゴなど
・豆腐や白身魚を使ったもの
・麦茶やほうじ茶による水分補給
など下痢の場合、体の水分が大量に失われますので十分に水分を取ってください。
この時、体から失われている水分(体液)とは、水分とナトリウムやカリウムなどのイオン類、たんぱく質で構成されているものです。
このため、水ばかり飲んでいると体内の塩分濃度が薄まり脱水症状が中々治りません。スポーツドリンクや経口補水液など電解質を含んだ飲み物を取るようにしてください。
まとめ
妊娠中期は体調面でも安定してくる時期ではありますが、妊婦特有の体の不調が続いたり、急に現れることもあります。
下痢になったら流産の可能性がある?とご心配になる方もいらっしゃると思いますが実際には下痢自体が流産につながる可能性はほとんどないようです。
しかしひどい腹痛が続いたり出血を伴うなど症状が出た場合は受診してください。
「下痢」自体をむやみに怖がるというよりは「下痢になるような状況」に気を付けてくださいと言った方がいいのかもしれません。
例えば体の冷えは血流の流れを悪くし子宮の動きを鈍らせます。
またストレスも自律神経のバランスを壊し、体の不調やイライラが起こりやすくなってしまいます。ママにとっても赤ちゃんにとっても良い環境とは言えませんよね!?
単に「下痢」だけに注目するのではなく妊娠生活を送るうえで下痢にならないような環境づくりが大切だといえますね。
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