干し芋と言えば一見地味なイメージですが、栄養価も高く食物繊維も豊富です。
原材料は芋のみがほとんどで、天日干しして作るので、身体にもいい食べ物です。商品化されているものは、芋を板状に薄切りにして干してあるものや、芋を丸ごと干してあるものなど、形も様々です。
手に入るところもたくさんあり、スーパーや直売所、最近ではコンビニなどでも気軽に購入することが出来るようになりました。
ただ、国産のサツマイモを使用した干し芋は値段も高く、なかなか手が出ません。それならばぜひ、市販されているサツマイモを使って自分で作ってみましょう。
特別な作業工程もなく、比較的簡単に作れます。
ぜひ試してみてください。
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干し芋の作り方
- サツマイモの皮をむいて少し厚めにスライスする。
この後、蒸したり干したりするので最初の大きさよりは縮みます。ある程度の厚さで切りましょう。
- 水にさらして灰汁を抜く。
しっかりあく抜きをしないと変色する可能性がありますので、時間をかけてしっかり灰汁抜きしてください。
- 蒸し器を使って芋を蒸す。
まんべんなく蒸気が当たるように、ギュウギュウ詰めにはぜずに並べましょう。
20分ほど蒸しあげていきますが、時間は厚さによってそれぞれ違いますので、芋が透き通るようになってきたらOKです。
- ザルに並べて天日干しする。
今は便利な野菜干しネットも売っていますので、そちらを使っていただいた方がいいかもしれません。
三日間ほど外で干しましょう。日が落ちたら取り込み次の日にはまた外に出しましょう。
鳥や虫には注意してください。
干し芋をつくるのに最適な季節は冬の寒い日がおすすめです。
なおかつ、外で三日間天日干しするので、三日間晴れが続く日を狙って作りましょう。
中途半端に湿度があると、干しているときにカビが生えてしまいます。気を付けてください。
さつまいもの種類
さて、サツマイモにもいろいろと種類があり、それぞれ見た目や味の違いがありますので、ぜひその違いを楽しんで作ってください。
たくさんある種類の中から自分好みのサツマイモを見つけるのも楽しいですよ。
≪紅はるか≫
いろいろな土地や気候に順応できるので、様々なところで作られています。
甘みもあり、加熱するとしっとりとした食感になるので、干し芋には向いています。
≪紅あずま≫
関東圏で多く栽培されている品種です。
果肉は鮮やかな黄色で、繊維が少なくほくほくとした食感としっとりした食感両方を併せ持っています。
加工するのが難しくあまり向いていない品種のようです。
≪安納芋≫
焼き芋としても有名な安納芋ですが、鹿児島県を代表する品種です。
甘みがあり水分が多くねっとりとした食感です。
水分が多いので天日干しする時間がかかりますが、カラカラにはならずに干してもねっとりとした歯触りです。
身崩れしやすいので、気を付けてください。
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干し芋の保存方法
たくさん作った干し芋、せっかく手作りしてもたくさんあるとすぐには食べきれないですね。そこで、干し芋の保存方法の紹介です。
干し芋は、冷暗所を好みます。
直射日光の当たらない場所で、気温が10度以下の所が最適な場所です。上記の条件を満たす一般家庭の場所と言えば「冷蔵庫」ですね。
冷蔵庫だと三か月くらいの保存が可能です。また、冷凍保存もできます。
冷凍庫に入れる場合には、多少手間はかかりますが一枚ずつラップにくるみ、さらにジップロックで保存しましょう。乾燥を防いで解凍後も美味しく食べられるようにしましょう。
一度冷凍したものを解凍する場合は、冷蔵庫に移して半日程度解凍させてから食べてください。
急速に解凍するのはNGです。それは急激に温かい温度に触れると、干し芋の表面が結露します。その結露した水分が原因でカビが生えてしまう場合がありますので、気を付けてください。
解凍後は干し芋が固くなっていますので、トースターやガス火で炙るなどして食べてください。
冷凍の場合は半年くらいの保存が可能です。
まとめ
干し芋って栄養価も高くてそのまま食べられるので手軽ですね。
それは乳幼児のおやつにも向いています。
乳幼児のおやつの時間は「補食」といってお菓子を食べるのではなく、三食では補えない栄養をおやつの時間に摂取するという考えです。
そんな時に干し芋はうってつけです。
原材料のサツマイモのみを使用して作れば、素材そのものの味を感じやすく、味覚の成長にもつながります。
ただ、与えるのには注意が必要です。
一度に多くの量を口にすると、噛みづらく口どけもよくないので、のどを詰まらせてしまう場合があります。初めてあげる時には、ママが小さくちぎってお口に入れてあげてください。それが慣れたら少しずつ量を増やしていくようにしてください。
与える量については、サツマイモを凝縮して作っているので、カロリーは高いです。
食べすぎには気を付けてください。
自分で手作りしたものは、市販品と違って美味しさも倍増ですよね。
お子さんがいるお家の方は、ぜひお子さんと一緒に作って食べてください。
一緒に作ることで食育にもつながり、子供の興味も湧いて楽しく作れると思います。
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