出産という大仕事が終わったら、すぐに育児スタート。休む間も無く怒涛の日々を過ごし、ふと鏡に写る自分を見ると「あれ、わたし変わった?」なんてことたくさんありますよね。
出産をすると体はすごく変化するんです。
ワキガもその1つです。でも自分が臭なんて嫌ですよね。なぜ出産をしたらワキガになるのか、どうすれば改善するのかをお教えしたいと思います。
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ワキガ予備軍だった
なんだかショッキングなお話なんですが、ワキガの原因となるアポクリン汗腺の数は、生まれつき決まっているんです。汗腺には2種類ありエクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。
エクリン汗腺は99%が水分のため臭いはほとんどありません。しかし、アポクリン汗腺は脇の下や耳の中、乳輪、陰部など限られた場所に存在します。この汗腺から出る汗はタンパク質や脂質が含まれています。
これが常在菌と接触し、あの臭いが発生するのです。アポクリン汗腺の数が多いほど、ワキガになるということです。なぜ汗腺に2種類あるのでしょう?エクリン汗腺だけでいいのに、って思いませんか?でもアポクリン汗腺にも役割があるんですよ。
アポクリン汗腺というのは人間の本能によってあるのです。人間には、自分と同じ匂いのする人は嫌だと思う本能があります。これは自分に近い遺伝子と結ばれないようにするためだといわれています。
そのため年頃の女の子がお父さんのことを嫌いになると言うのも、同じ匂いがするからと言うことになります。そうすることによって自立させると言う意味があるのです。
アポクリン汗腺が体の部分的に存在する意味が少しわかりましたね。
出産するまで臭わなかった
今までは大丈夫だったのに、と思われますよね。では、なぜ出産するとワキガになったのでしょうか。出産をするとホルモンのバランスが崩れますね。そのため汗が出やすくなると言うのが1つ。
またアポクリン汗腺と言うのは乳房の近くにあります。授乳でその辺の汗腺が活性化し今まで眠っていたアポクリン汗腺が目を覚ましたと言う事です。
ワキガの臭いを抑えたい
出産のため仕方がないことだとしても、自分が臭うなんて嫌ですよね。お友達にも会いにくいし、食事だって楽しめません。
一過性の事かもしれませんので、手術と言うのは選択は後にして、今できることを考えてみましょう。
食事の改善
アポクリン汗腺はタンパク質と脂質を多く含んでいます。という事は、それを減らせばいいんです。お肉の量を減らし、できるだけお野菜中心とした食生活にする。
香辛料の強い食べ物は、汗を多く出すことになるので控えましょう。デザートにケーキを食べたいところですが、ここはフルーツで我慢しましょう。
大体1週間から2週間で効果が出てくると思います。
この食事は授乳期にも、とても良い効果があります。さらりとしたおいしいおっぱいは出すためにも、脂っこい食べ物は減らしてあげると、乳腺炎にもなりにくく、産後のダイエットにもつながります。ぜひとも実践してください。
毛の処理
脇の毛の処理をしていれば脇が乾燥しやすいため臭いが抑えられます。ですが脇の毛を抜いてしまうとアポクリン汗腺を刺激してしまい、悪化させてしまうことがあります。
そのため1番刺激が少ないカミソリで処理をするのが良いでしょう。カミソリは肌を痛めるので、嫌いな方も多いでしょうが、きちんとシェービングクリームなどをつけて優しく処理するとそんなにダメージはありません。
また、乾燥肌のためシェービングクリームが使えないという方は、ワセリンを試してみてください。ワセリンは皮膚を保護してくれるので肌への負担は極力抑えられると思います。
さらに肌への負担を抑えたい方にお勧めしたいのが電気シェーバーです。電気シェーバーといえば男性のヒゲ剃りのイメージですが、最近は女性用の電気シェーバーが発売されているんですよ。
脇を拭く
消毒用のアルコールは家にありませんか?コットンにアルコールをつけて脇を直接、拭きましょう。臭いの原因となる菌を拭き取ることが1番即効性があります。
デオドラントの活用も効果的です。今はドラッグストアにもたくさんのデオドラント商品が並んでいます。相性もあると思うので色々と試してみてくださいね。
脇パッド
お洋服にシミができてしまうほどの方は脇パットもオススメです。ですが臭いがパッドこもってしまいますので、1日に何度か交換することをお勧めいたします。
赤ちゃんからワキガの臭いがする
赤ちゃんからワキガの臭いがすると不安になるお母さんが多いです。アポクリン汗腺は乳輪の近くにもあります。授乳をしていると赤ちゃんは乳首を吸いますよね。そのため口もとに、臭いがついてしまうことがあります。
気になるのでしたら、授乳前に乳輪周辺をアルコールで拭き、飲み終わったらウェットティッシュで赤ちゃんの口周りを拭いてあげましょう。
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出産後のワキガは治るのか
こればかりは、授乳が終わってからでないと正直わかりません。授乳が終わりホルモンの乱れも落ち着いた方はワキガが治ると思いますが出産を機に、好きな食べ物が変わったりして肉料理が中心の生活となると治らないかもしれません。
食生活を気をつけていても、一度、活性化した汗腺はそのままになるかもしれません。
ワキガは遺伝はするのか
片方の親がワキガの場合は、その子供に遺伝する確率が50%くらい。両親ともワキガの場合は80%の確率でワキガが遺伝します。かなり高確率ですね。ワキガは優先遺伝のためと言うことです。
子供がワキガと言うのは小さい頃はわかりません。ワキガの元となるアポクリン汗腺の成長は第二次性徴期の頃に一緒に成長します。そのためワキガと認知できるのは思春期の中学生を過ぎた頃からということになります。
もし子供がワキガでないかと気付いた時は、臭いのことで、からかわれたりするとかわいそうです。早めに対処の仕方を教えてあげたり、皮膚科などで相談されるのも良いかと思います。
最後に
ワキガが治るかどうかはわかりませんが、あまり悩まないことが1番です。臭いと言うのはとてもデリケートな問題で、旦那さまも気にしているかもしれません。
旦那さまには出産のためこういった症状が起こるということを説明しておきましょう。決して出産をして怠けているわけではないと理解してもらいたいところです。
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