春ははじまりの時期です。
お子さんが学校に入学したり、進学したり、学年が上がったりと、新しい環境へと踏み込んでいく時期でもあります。
親御さんも、期待半分、心配半分といったところではないでしょうか。
なかには、心配事で頭がいっぱいになっているお父さん、お母さんもいらっしゃるかもしれません。
心配事の内容はご家庭それぞれにあるかと思います。
たとえば、これまでお子さんを保育園に通わせてきた共働きの親御さん。
一年生になって学童保育に入れるものと思っていたら、なんと入れなかった…!
そんな状況に陥ることもあります。
市街地では学童保育は当たり前のようにありますが、地方で祖父母と同居する環境が当たり前の土地では、学童保育がないこともあります。
急な転勤が決まり、新天地に行ってみたら、一年生時の学童保育の申し込みがすでに終わっていた…といったこともあるそうです。
一年生にしてお子さんに鍵っ子をしてもらわなければならない!
そうなったとき、お子さんの安全を守るために、親としてどのようなことに心がけ、注意し、お子さんに教えることが必要になるのでしょうか。
そこで今回は、鍵っ子になるお子さんの安全を守るために、親としてやるべきことは何があるのかについて考えてみたいと思います。
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鍵っ子になるお子さんの安心を守るためにやっておきたい3つのこと
まずは鍵の管理をしっかりと
一年生にして鍵っ子になるお子さんが、決して忘れてはいけないこと。
それは、鍵を大事に保管することです。
もし鍵がなくなったりすれば、お子さんは家の中に入ることができなくなってしまいます。
また、防犯上の理由からも、鍵を落としたり、なくしたりするのはとても危険です。
だからといって、鍵の管理を一年生のお子さんに一任するのはいけません。
管理するのは親の仕事です。
たとえば、決して外せないように鍵をランドセルにくくりつけておくとか、落とした場合でも位置がわかるようにGPS付きのタグをつけておくといった方法もあります。
今は、暗証番号型の鍵などもありますから、思いきってそれに付け替えるのも一つの方法かもしれません。
鍵の管理は大切ですが、それがお子さんの負担にならないように、親のほうでしっかりと手配をしておくことが重要です。
鍵を開ける瞬間が一番危険
鍵にまつわることで大事なことは、もう一つあります。
それは、お子さんに対して、
「鍵を開ける瞬間には十分に気を付けるように」
と教えることです。
子どもが一人で玄関の扉を開けるということは、家の中には誰もおらず、子ども一人であることを意味しています。
外からその様子を見た人は、容易にそうわかるわけです。
子どもが鍵を開けて入ろうとした瞬間に他人に押し入られたりすることもあり、とても危険な瞬間なのです。
鍵を開けるときは、背後やまわりに十分に気を付けること。
開けたらすぐにさっと中にはいって、しっかり鍵をしめること。
危険性も含めて、お子さんにしっかり教えておきましょう。
連絡手段を持たせておこう
一年生のお子さんが一人で家にいるとなると、親御さんはお子さんの動向が気になりますよね。
安全に過ごしているのか。
寂しがっていないか。
心配になります。
お子さんもまた、一人で心細い思いをしているかもしれません。
そこで、親子の心配を少しでも和らげることができるように、お子さんに連絡ツールを持たせておくことをおすすめします。
要するに、キッズ携帯やスマホなどを持たせるわけです。
家に帰りついたらお子さんにメールを入れてもらい、それに返信するなり、電話をかけるなりして、お子さんの一日を労いましょう。
また、帰りは何時頃になるのか、食事についてなど、親御さんの側の情報もお子さんにきちんと伝えてあげてください。
お互いが今どこにいて、何をしているのかについて、情報を共有しておくことで、お子さんの安心感を増すことができます。
入学したばかりの時期は、何度でも、しつこいくらい連絡をしてあげることです。
そのうち慣れてきたら、お友だちと遊ぶ約束をしてきたり、宿題などやることのルーティンが決まってきたりして、鍵っ子生活にも少しずつ馴染んでくるはずです。
「何もしない」をお子さんに徹底して
お子さんの居場所や動向がわかっても、心配は尽きません。
もし、誰かが訪ねてきたら?
不用意にドアを開けてしまったら?
お子さんが危険にさらされる可能性がないとはいえません。
そこで、鍵っ子なお子さんが一人で家で過ごしている間は、
「誰か訪ねてきても、絶対に応えてはいけない」
「知っている人でも、知らない人でも、絶対にドアを開けてはいけない」
「宅配便も受け取ってはいけない」
と、しっかりいい含めておきましょう。
「あやしい人が来たら…」
といっても、一年生のお子さんには誰があやしくて、誰があやしくないのかは見分けがつきません。
「知らない人が来たら…」
と言ってしまうのも考えもの。
親しいご近所の人など疑いたくはありませんが、この世の中、顔見知りの人が必ずしも悪い人ではないとは限らないからです。
「閉めたドアは、決して開けないで」
と、日ごろからお子さんに繰り返し教えておきましょう。
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家の中にある危険にもしっかりと対処を
外敵からの守り方をお子さんに教えたら、次は家の中での危険を取り除いてあげましょう。
家の中にいれば安全、とは限りません。
たとえば、火。
「鍋のスープを温めてね」よいうよりは、お皿に盛ってラップをかけておき「レンジにかけてね」というほうが、よほど安心でしょう。
ガスコンロだけでなく、IHであっても、火事や火傷の危険はゼロとはいえません。
ガスコンロはガスの元栓を閉めておくくらいのことをしておいたほうが、安心です。
それから、包丁なナイフで切ったりする必要があるようなことも、お子さんにさせないように気をつけましょう。
怪我をしても、自分ひとりではすぐに対処できないかもしれません。
お風呂のお湯も要注意。
一年生のお子さんがひとりでお風呂に入るようにいうのは、危険です。
ほんの少ないお湯でも、子どもは溺れることがあります。
お風呂のお湯を張ったままには絶対にしないこと。
「お母さんが帰ったら一緒に入ろうね」
といい含めておくことです。
もし遅くなり、お子さんが先に寝るような状況になったら、シャワーで済ませるようにいうか、朝一緒に入ろうと約束しましょう。
地震、火事の備えもしっかりと
そしてもう一つ、大切なことは、予期せぬ危険に突然おそわれたときの対処法を、お子さんといっしょにしっかり考え、練習し、対応を教えておくことでしょう。
たとえば、火事が起こってしまったとき、もしくは地震が起きたときに、どうすればいいかという点です。
どれだけ気をつけていても、火事が起こる可能性はあります。
家に消火器を用意しておくのもいいですが、使いこなすのは一年生のお子さんには難しいかもしれません。
つまり大事なことは、どう逃げるかを教えておくことです。
地震のときも同じです。
テーブル下でやり過ごしたら、次はどう逃げるか、誰を頼るか、どこに避難すればいいかなど、家族で考え、練習をしておきましょう。
いざというとき、お子さんの命を守るためには絶対に必要なことです。
「コレくらいできるだろう」の油断が一番アブナイ
以上、鍵っ子になる一年生のお子さんの安全、安心を守るために、考えておきたいことについてまとめてみました。
肝心なことは、
「これくらいのことなら、できるだろう」
「言わなくても、わかるだろう」
と考えないこと。
たとえわかることであっても、何回も繰り返し伝え、備えておくことが大切です。
一年生のお子さんの自己判断に頼るようなことをしてはいけません。
どんなにしっかりしたお子さんでも、子どもは子ども。
大人には思いもよらぬことを考えたり、行動したりするものです。
お子さんのために、親御さんがしっかりと準備をし、何にどう気をつけて行動をすればいいのか、きちんと教えてあげてください。
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